初めての職種を目指す人はそれに応じた対策を十分に練っておくこと
心機一転して新しい仕事にチャレンジしたいと思う人もいるでしょう。
職場を変わることは大きな決断です。
ましてや経験のない職種であれば、新しい経験やスキルを身につける期待がある一方で、「自分にできるだろうか」と不安になることもあります。
未経験の職種への転職を考えている人が意識しておきたい点について、しっかり理解しておくことが大切です。
新しい職種を目指す人が心がけておきたい対策
転職先の業界が未経験であっても、今まで自分が体験したことは十分なアピールポイントになります。
うまく関連付けて面接を確実に乗り越えれば、面接官にとって必要な人材と思ってもらうことができるでしょう。
自分自身の特徴と新しい職種で共通する部分を探す
企業の求人広告では、「未経験者歓迎」などの表記が載っていることがあります。
この場合であれば、未経験職種であっても一定の安心感を持って転職活動ができるでしょう。
これからの成長産業で、現在は人手不足の業界もあります。
そのような業界では、企業は未経験者を積極的に雇用し、その職種に適した人材に育てることで発展を図ろうとします。
経済状況が好調で多くの企業が収益を伸ばしている状況であれば、今まで人手が足りていた業界でも、急に人手不足になるケースもあります。
未経験の職種に就職したい場合は、積極的に未経験者を採用している企業や、現在伸び盛りの職種を選ぶ方法があります。
もちろん本当にその職種に興味があり、経験やスキルを身につけたいと思う場合です。
いくら成長産業でも、自分に合っていないものであれば仕事が苦痛になり、長続きが難しくなります。
過去の体験や自分の性格も踏まえた上で、その新しい職種と自分との親和性があると考えれば、後はチャレンジするだけです。
転職先の業界や企業が求める人材を知ることが重要
転職を成功させるには、その企業や職種がどのような人材を求めているかを知ることが重要です。
その業界をしっかり調べて、企業が必要とする人材のイメージを自分の中で作ることが、今後の転職活動を有利に進めるポイントです。
もちろんその中で自分自身の適性やスキルを改めて分析し、アピールポイントをつかんでおく自己分析も大切です。
ここで問題になるのは、自分の体験やスキルと希望する職種にギャップがある場合です。
介護の仕事につきたいがその経験がないとか、IT関連の職種を希望していてもITの知識が十分に備わっていないような場合です。
知識不足は勉強によって補うことができますが、体験はカバーできません。
この場合でも、業界未経験者を積極的に採用している職種であれば、特に問題はありません。
企業側もそのことは十分に理解しているため、意欲や人物像などを上手に伝えることができれば採用に近づくこともできるでしょう。
未経験者を積極採用しない企業でも転職の活路は見出せる
業界未経験者を積極採用していないような職種を目指す場合も、もちろん諦める必要はありません。
仕事という括りでは、どの職種でも共通する部分はあります。
過去の仕事でリーダーのような立場になったことがあるなら、リーダーシップという面で企業にアピールできます。
福祉関係の仕事が未経験でも、他の人を助けた様々な経験は、その部分を自分の特徴にすることができます。
IT関連の未経験者でも、以前の職場でインターネット関連に携わったことがあるとか、技術取得のためにスクールに通っているなど、積極性を見せるポイントはいくつかあります。
自分自身が得意とするもの、持っているスキル、過去の体験など、しっかりまとめておくことが大切です。
その中から自分のアピールポイントを見つけることができます。
自分自身の特徴を改めて明らかにすれば、次に目標とする職種でその特徴の何が活かせそうかを考えます。
転職先として考える企業が、独自に求めている人物像もあるでしょう。
志望動機に関連することや、自分自身が今まで何をやってきたかは、面接でも必ず聞かれるポイントです。
漠然と考えていただけではどのように答えていいかわかりませんが、具体的に相手方の企業をイメージしながら回答を考えると、かなり的確な志望動機や自己アピールができます。
スキルや体験が普通のことでもアピールポイントにできる
スキルや体験というと、何か特別なものが必要だと考えがちですが、そうではありません。
もちろん特別なものがあれば大きなアピールポイントになりますが、自分ではたいしたことでなくても、十分に自分の特徴を示す有効なエピソードになる可能性があります。
例えば以前の職場で後輩を指導した経験があるなら、それは多くの人が体験することですが、自分なりにそこで学んだことをアピールすることで特別な体験になります。
困難な仕事を乗り切った経験も、そこから大きな学びを得たことは体験として重要です。
スキルというのは目立ったことだけではなく、普通のことからでも発見できます。
「この人を雇いたい」と思うような自己アピールができれば、採用に大きく近づきます。
そのためには、履歴書や職務経歴書をしっかり書き、面接では自分自身の特徴を上手に伝える必要があります。
自己分析ができており、その企業に対する理解も自分なりにできている場合であれば、問題なく適切に答えることができるでしょう。